布団の洗い方・乾燥方法によるクリーニング業者の選び方

洗い方・乾燥方法で選ぶ、クリーニング業者のポイント!

布団クリーニングは料金だけでなく、いくつかのポイントをチェックして選定する事が重要です。どんなポイントを見れば良いのかは こちらの記事で紹介をしています。

今回はその中でも布団の仕上がりや傷み具合等にも影響する布団の洗い方や乾燥方法によるクリーニング業者の選定方法をご紹介。

布団クリーニング業者の洗い方は業者によって異なっています。高品質な布団の丸洗いを求めるのであれば以下のポイントをチェックして依頼する布団クリーニング業者を選定してみて下さい。

布団クリーニング業者の洗い方

水洗いとドライクリーニングはどちらがいいのか?

布団の汚れはどのような物質で汚れているのか後ほど解説をしますが、布団の主な汚れの成分と言うのは『水溶性』や『油性』の汚れとなります。これらの汚れをしっかりと清潔にできるのはドライクリーニングではなく『水洗い』となります。

ドライクリーニングは布団の形状を崩すことなく、汚れを落とす事に長けていますが、水溶性の汚れに関して布団に付着した汚れやダニ等を落とすことができません。

しっかりと布団に付着した汚れを清潔にしたい場合は必ず布団を『水洗い』してくれるクリーニング業者を選ぶようにしましょう。

布団に付着する主な汚れの成分
  • 蛋白質
  • ナトリウム
  • アンモニア
  • バクテリア
  • アレルゲン

蛋白質

布団に付着する蛋白質と言うのは主に人間の皮脂になります。この蛋白質を含んだ皮脂はダニの栄養分となり、繁殖の手助けをしてしまいます。

ナトリウム

ナトリウムを含むのは人間の汗です。
人間は眠っている間、部屋の温度・湿度等によって変化はしますが、約8時間の睡眠で500ミリリットル前後の汗をかくと大塚製薬の研究所データで示されていました。

洗わずに放置しておくと布団のベタつきの原因になります。

アンモニア

アンモニアは人間の汗、尿に含まれています。布団から出る異臭の原因となります。

バクテリア

所謂、雑菌ですが、着用する衣類などあらゆる所に雑菌がいます。雑菌を持ち込まない方が難しいのですが、蓄積されていくと湿度や温度によって布団の中で繁殖していき、カビの原因となります。

アレルゲン

アレルゲンとなる物質は数多くありますが、布団で繁殖しやすいアレルゲンがダニです。ダニの死骸や糞、脱皮時の抜け殻などもアレルゲンの原因となります。

また雑菌の繁殖を抑える天日干しにも落とし穴があります。天日干しをする事で空気中を舞う花粉、PM2.5などが付着して喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を引き起こす可能性があります。


このような布団に付着した汚れをしっかりと洗い流して布団を清潔に保つにはドライクリーニングではなく、水洗いする事が大切です。

個別洗いとまとめ洗い

布団の丸洗いに関して2種類の洗い方があります。
一つは効率を重視して大量の布団を1度に洗う『まとめ洗い』。もう一つは1つずつ布団を個別に洗う『個別洗い』となります。

まとめ洗いの場合は他人の布団も混ざって一緒に洗濯されるケースも多いです。大型の洗濯機に一度に纏めて大量の布団を洗うため、デメリットは布団内部の汚れがしっかりと洗浄できない可能性があります。また洗剤も残留して肌荒れやアレルギーの原因になる可能性もあります。

ただ、洗濯の効率が良い為、まとめ洗いを採用している布団クリーニング業者は個別洗いと比べると費用も安く、納期も早いケースが多いです。

個別洗いに関しては品物1点ずつを個別に丁寧に洗浄する為、布団の隅々まで洗い流せる事が大きなメリットになります。その反面、やはり費用はまとめ洗いよりも割高で納期も遅くなる傾向があります。

潔癖の方、クリーニングへ出すのだから布団を綺麗に仕上げて貰いたい方は『個別洗い』をするクリーニング業者を選ぶようにしましょう。

洗剤の種類による違い

布団クリーニングで使用される洗剤は大きく分けると『石鹸』か『合成洗剤』となります。どちらも強みと弱みがある為、一概にどちらが良いと判断する事は難しいですが、肌や環境への安全性を考慮するのであれば石鹸を使用するクリーニング業者を選ぶようにしましょう。

また業者によっては独自で開発した合成洗剤を使用して敏感肌の方にも安心で環境にも優しい合成洗剤を利用している業者もあります。

使用する洗剤に大きな拘りを持っているか否かもクリーニングの知識や技術力を判断する指標になります。業者のホームページで使用する洗剤への拘りなどチェックしてみましょう。

手洗いと機械洗い

基本的に『まとめ洗い』をするクリーニング業者は大型洗濯機を使用した機械洗いとなります。個別洗いの場合は手洗いであったり、機械を利用しているケースもあります。

手洗いの場合は人の目視により、汚れている部分の判断ができ、細かな汚れもしっかりと落としてくれるメリットはありますが、職人のレベルによって品質にバラツキが起きるケースもあります。また手洗いだけでは布団内部の汚れを充分に取り除く事が難しい為、手洗い後、機械による丸洗いを採用していれば尚、理想的となります。

業者によって洗濯工程と言うのは異なっており、自分達の品質に自信がある業者はホームページに洗濯工程をしっかりと明記しています。逆に洗濯工程を明記していなかったり、問い合わせても教えてくれない場合は別業者に依頼する事を検討しましょう。

布団の乾燥方法による業者選定

布団の洗い方も非常に大切ですが、同じく乾燥方法も洗い方同様に重要なチェック項目になります。乾燥方法によって仕上がり具合や傷み具合も異なってきます。

布団の中綿の素材によって内部を傷めてしまう乾燥方法もあるので注意が必要です。

乾燥方法も業者により大きく異なっているケースは多いですが、ポイントとしては中綿を傷めずにしっかりと乾燥させる事に拘っているか…ここをチェックしておきましょう。

また良い業者はしっかりと洗濯工程で乾燥方式まで明記しています。洗い方までは明記しているけど、乾燥方法を明記していない業者であれば、利用するのは考えた方が良いです。

布団の洗い方・乾燥方法によるクリーニング業者選び まとめ

せっかくクリーニングに出すのだから高品質な仕上がりを求めるといった人は『洗い方・乾燥方法』で以下のポイントを満たした布団クリーニング業者を選ぶようにしましょう。

高品質な布団クリーニングを求める人
  • ドライクリーニングより水洗い
  • 個別洗いに対応している
  • 使用する洗剤に拘りを持っている
  • 洗濯工程を明記している
  • 布団の乾燥方法にも拘りを持っている

上記の条件を満たしている布団クリーニング業者であれば清潔で安全な布団クリーニングを安心して任せる事ができます。ただし、クリーニング料金が高い…納期が遅い…等のデメリットもあります。

布団クリーニングは安い金額ではない為、しっかりと洗浄方法や乾燥方法など工程をチェックして任せられるクリーニング業者を選びましょう。