布団クリーニングは本当に必要?不必要な人は?

布団クリーニングは…必要?不必要?

ここでは布団をクリーニングに出した方が良い理由やクリーニングを不必要とする人の特徴などをご紹介。

布団は天日干しや除菌スプレーでケアしていれば充分…なんて思っている人ほど読んで欲しい内容になります。

天日干しや除菌スプレーで布団の汚れは落ちない!

天日干しは就寝中に出た汗等の布団に吸い込んだ水分を逃がす事に目的があります。布団に蓄積された湿気を取り除くだけで布団内部に蓄積された汚れはまったく排除されていません。

除菌スプレーも吹き付けた表面上の臭いや雑菌を分解するだけで布団内部の汚れや雑菌まで取り除く事はできません。

布団を洗う必要性

人は寝ている間に汗をかいたり、皮脂を分泌したり、フケやアカを出しています。布団をお手入れしていなければこれらの汚れは蓄積されていき、布団内部に湿気を溜め込んだり、皮脂等はダニの餌となり繁殖を支えてしまいます。

汗は布団を傷めている

環境にもよりますが、人は一晩で約200cc前後の汗をかくと言われています。就寝時に来ている衣類も汗を吸収しますが、その多くは掛け布団、敷布団に吸収されているのです。主に人がかいた汗の30%が掛け布団に吸収。70%は敷布団に吸収されると言われています。

汗はアンモニア、塩、アルカリ、酸などの成分を含んでおり、布団内部に蓄積されていくと中綿の復元力、温かさを保つ保湿力が失われていきます。また湿気を含んだ状態で環境の悪い押入れ等に保管しているとダニが繁殖してしまいます。

これらが積み重なっていくことで布団は傷み、布団としての寿命も縮まってしまうのです。

アレルギー疾患の原因になる

布団に蓄積された汚れはダニの大好物となり布団にダニが繁殖。ダニの種類によって無害な場合もありますが、厄介なのはダニの糞や死骸です。これがアレルゲンとなり、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎などを引き起こす原因になります。

ダニと言うのは目視できない小さな存在のため、一見綺麗に見える布団でも実はダニが繁殖しているケースが多いです。

ダニを繁殖させない、糞や死骸を除去する為、定期的に布団をクリーニングする事はアレルギー源の目を潰すといった意味でも非常に重要となってきます。

布団クリーニングが不要な人は?

単純なのですが定期的に掛け布団、敷布団を買い換える人は布団クリーニングは必要ないと言えます。

布団クリーニングは決して安い金額ではありません。布団の品質に拘らないのであれば、布団クリーニングにかかる費用で掛け布団、敷布団を新調できます。

布団クリーニングの頻度は1年に1回〜2回程度がベスト。この頻度で布団を一式買い換える人であれば布団クリーニングは不必要となります。

布団クリーニングが必要な人

逆に布団クリーニングが必要な人はこれも単純なのですが、思い入れのある布団を使っている人、数万円〜数十万円といった中々、買い替えのできない高級布団を利用している人は定期的に布団クリーニングを出す事が大切。

また布団をクリーニングに出す事で汚れ・アレルゲンを除去する事はもちろん、中綿の復元力や保湿力も回復して新調した時のような弾力や温かさが復活します。定期的なクリーニングは布団の寿命を延ばす意味でも非常に重要となってきます。

布団の寿命は? 布団の寿命とクリーニングによって延命はできるのか?

家庭での洗濯、コインランドリーはダメなの?

家庭やコインランドリーでも布団の洗濯は可能ですが洗浄力に問題がある事、プロと素人では利用する洗剤やノウハウにも違いがある事。極めつけは乾燥方法に歴然の差があります。

布団は乾燥も非常に重要となり、小さな乾燥機では乾燥力が弱く、生乾きとなり布団内部に湿気が溜まったままの状態になったり、悪臭の原因になりかねません。

また屋外で干す事は別のアレルゲン(花粉やPM2.5)を布団に付着させる事になり、アレルギー疾患の原因になる可能性もあります。

長く綺麗に清潔に使いたい布団程、技術力や知識に長けたクリーニングに出す事が望ましいと言えます。